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印刷やデザイン、アドビ製アプリやスクリプトなど、雑多な技術ブログ

『ESDebugger for VS Code―ESTKから卒業しよう 第2版』を書きました!

技術書典14にて、新刊『ESDebugger for VS Code―ESTKから卒業しよう 第2版』を頒布しました!

techbookfest.org

BOOTHでも頒布しておりますので、どちらでもお好きな方からお求めください!

uske-s.booth.pm

せっかくなので執筆を振り返ろうと思います。

まず第一に執筆の時間が取れなかった…。
2022年6月にExtendScript Debugger for Visual Studio Code(以下ESDebugger)のv2がリリースされたものの、ろくに触れることができず。
気づけば繁忙期を迎え、2022年中の同人誌執筆は諦めました。

2023年に入り、今年の技術書典はいつ開催だろうと調べたところ5月だとわかり、それに合わせて頑張ろうと一念発起。
GWもあるからなんとかなるかな〜なんて思ってましたが甘かったですね。
技術書典開催前日に書き終わり、技術書典開催日に推敲していましたw

次に、同人誌とはいえ「技術書」というものを書くので、情報の正確性を期すことがやはり大変でした。
書く内容一つ一つを実際にテストし、ほかにもっといい方法がないか検証したり、時には人に相談したり。また、VS Codeは頻繁に更新されるので、機能やUIが大きく変わる可能性があり、ダラダラと書いていると過去のキャプチャと今のキャプチャで整合性が取れなくなるかもしれません。そういう意味でも執筆に長い時間をかけるべきではありませんでした。

そんな中でもどうして第2版を書き上げなければならないと思ったかといえば、VS Codeへの移行を解説する初版を書いた者の責務だと思ったからです。
とにかくv2に対応させた第2版をリリースしなければ、という義務感で書き上げました。 それもあって頒布自体が自分の中で大きな一区切りになり、ろくに宣伝できませんでしたね😅

v2になり、ScriptUIやCEPのデバッグがやりやすくなったと思います。
ScriptUIでいうと、スクリプトと同じターゲットエンジンを指定してattachモードでデバッガーを起動しておき、InDesignのスクリプトパネルから対象のスクリプトを実行すると、VS Code側に設定したブレークポイントなどでちゃんとスクリプトが一時停止し、変数ビューを参照することができます。
このあたりは同人誌側にあまり細かくかけなかったので、もくもく会などで聞いていただければ実演します!

ということで、v2の使い方がよく分かんないなぁとか、使ってるけどなんとなくしか使ってないなぁ、みたいな方に届いたら嬉しいです!