以前、セルの高さを任意に設定するスクリプトを紹介しました。
単純にheight
をwidth
に変える程度で幅も変えられるようになるかなと思ったんですが、それは許してくれませんでした*1。
今回はスクリプトではなく、セルの幅を3pt未満に設定するテクニックを紹介します。
InDesignの標準機能だけで実はできるんです。が、一筋縄ではないのでテクニックなのです。
InDesignから列の幅を指定できる最小値は3pt≒1.058mmです。
例えば、この列の幅を0.5mmにしたいとしましょう。
手順
- 表のどこでもいいので行を挿入します
- 調整したい列を含めて2セル分結合します
- 結合したセルと同じ列の別の2つのセルの列幅を調整します
- 「最終的に設定したいセルの列幅(A):結合した隣のセルの列幅」が「2:結合した隣のセルの列幅 * ( 2 / 列幅A )」になるように計算します
- 今回は 0.5mm:30mm が最終的に設定したい列幅になるので、30 * ( 2 / 0.5 ) = 120 となり、細い方の列幅を2mm、隣の列幅を120mmに設定します
- 結合したセルの列幅を、もともと設定したかった2つのセルの列幅の合計にします(今回は 0.5 + 30 = 30.5mm)
- 挿入した空の行を削除します
これで完成です!
まとめ
- 結合されたセルの列幅を調整すると、内包する列の列幅が均等に調整される
- その性質を利用して、比を使って列幅を調整してから、結合したセルのサイズを変える
非常にかんたんなんですが、知っておくと役に立つテクニックでした。おわり。
*1:スクリプトがエラーを吐いて止まってしまう