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【InDesign】検索置換で段落スタイルを適用する際の注意点

久しぶりの更新になりました。仕事の繁忙期と、この間の登壇準備でブログの更新などそっちのけでした…。

さて今回は久しぶりにスクリプトから離れて、InDesignの機能についての記事です。どうぞ最後までお付き合いください。

はじめに

大した内容ではないんですが、検索置換を利用して段落スタイルを適用する際に注意しているところを記事にしました。

段落スタイルを適用する方法(おさらい)

テキストに段落スタイルを適用するには、①段落スタイルを適用したいテキストを選択した状態で、②段落スタイルパネルから任意のスタイルをクリックするのが一般的かと思います。

検索置換による段落スタイルの適用

日常的によく使うテクニックとして、段落スタイルを検索置換で適用するというのがありますね。

置換条件に段落スタイルを指定して検索置換を実行する

この画像では#で始まる見出しに段落スタイルを適用しています。

パネルから適用する/検索置換から適用する、その結果の違いは?

端的に言うと検索置換による段落スタイルの適用ではオーバーライドが解除されます

検索置換による段落スタイルの適用はオーバーライドが解除される

事前に文字を赤くしてテキストをオーバーライドさせておきます。分かりやすいようにオーバースタイルハイライターを適用させました。この状態で検索置換を行うと、置換後にはオーバーライドが解除されています*1

同じデータでも、パネルからスタイルを適用した場合はオーバーライドが残ります。

パネルから段落スタイルを適用するとオーバーライドは残る

不具合ではなく、おそらくこういう仕様なのだと思います。
検索置換を日常的に利用している方にはよく知られた挙動かもしれません。

検索置換で段落スタイルを適用する際の注意点

  • オーバーライドが含まれる段落へのスタイル適用は、置換ではなく、検索→段落スタイルパネルからスタイルを適用するのがベター
  • 「すべてを置換」でまとめて置換したら、必ず全体の結果を確認すべし
  • スクリプトなどで連続して検索置換を行う場合、段落スタイルを適用するものを先に、オーバーライドによる文字設定を行うものは後にすることでうまくいく

検索置換(特に正規表現検索置換)はその条件がハマると非常に強力ですが、自分の認識外でどのような変化が起きたか捉えにくいという側面もあります。
検索置換だとこわいとかそういう話ではなく、特性を理解しうまく使い分けていければいいですね!

*1:置換文字列を空にしてスタイルを適用するだけ、という状態にしても結果は同じです