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印刷やデザイン、アドビ製アプリやスクリプトなど、雑多な技術ブログ

Acrobat DCのスクリプティング 2

前回はこちら
uske-s.hatenablog.com

おさらい

  • Acrobatの組み込みデバッガーが💩
    • コンソールにコードを直接書き込んで実行する
    • 実行するにはコードを選択して⌘+Enter
    • 結果がコードの末尾に直接記述される
  • Acrobatのスクリプトはつらい

要するにAcrobatのデバッガーだけでスクリプトを開発するのは無理。バージョン管理もできないし。何かしら別のエディタで開発→Acrobatで実行というフローを確立しないとストレスしかない。

CotEditorでAcrobatのスクリプトを編集・デバッグできるようにする

以前、CotEditorからInDesignのスクリプトを実行できるようにしたCotEditor用のAppleScriptを書きました。

uske-s.hatenablog.com

これを少し書き換えて、Acrobatでスクリプトを実行できるようにします。

set filePath to ""
tell application "CotEditor"
    if not (exists front document) then
        display dialog "実行したいファイルを開いてから実行してください" buttons {"OK"} default button "OK" with icon stop
        return
    end if
    set filePath to path of document 0 as Unicode text
    if filePath = "" then
        display dialog "ファイルが保存されていません。保存してから再度実行してください。" buttons {"OK"} default button "OK" with icon stop
        return
    end if
    if (filePath is not "") then
        tell application "Adobe Acrobat"
            activate
            set myDoc to active doc
            set js to do shell script "cat < " & quoted form of filePath
            do script js
        end tell
    end if
end tell

AppleScriptから、CotEditorで開いているスクリプト(jsファイル)のファイルパスを参照し、シェルのcatコマンドで内容を抜きます。それをAcrobatにdo scriptで渡して実行させるという流れです。

scptファイルにしておいておきます。

bit.ly

f:id:uske_S:20220223154257g:plain
動作画面

これで一応AcrobatのスクリプトをCotEditorで編集して実行できるようになりました。

今日はここまで。

参考資料