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印刷やデザイン、アドビ製アプリやスクリプトなど、雑多な技術ブログ

自分用のフォントリストを作ろう

はじめに

デザインの仕事でどうしても悩んでいるのがフォントを選ぶのに時間がかかることでした。

欧文フォントであれば、文字パネルの検索メニューからフォントの種類(分類)を絞りことができますが、和文フォントが出なくなるんですよね。

Illustratorのフォント検索フィルター

僕はフォントが好きで文字を使ったデザインが好きなのですが、こんなフォントを探したい…と思ったときに、アプリ上でフォントを一度に俯瞰できないことにフラストレーションを感じていました。それだったら自分用のフォントリストが作れるスクリプトを作ろうと思い立ったわけです。

本記事では、開発したスクリプト「FontListGenerator」について、機能と使い方の概要を説明します。

できたもの

GitHubで公開しています。

github.com

不具合や改善の要望などがあれば、ぜひissueに書き込んでください!

スクリプトを利用すると、最終的にこんなリストができあがります。

これをPDFなりプリントアウトなりで手元に持っておくと、使いやすいんじゃないかと思います。

使い方

まず、動作要件は下記の通りです。

  • Mac・Win問わず利用可能(ExtendScript製)
  • InDesign専用(動作保証バージョン:CC2025 v20.x)*1
  • 事前にどのフォントをリストに書き出すか、というリストを定義するテキストファイルが必要

詳細な使い方はリポジトリのトップページ(readme)を読んでいただきたいので障りだけの説明にとどめますが、流れとしては以下のようになります*2。GitHubでは動画(gif)もあるので、そちらのほうがよりわかりやすいかと思います。

  1. リスト化したいフォントをInDesign上にまとめる→ID_makeFontLists.jsxを使って定義ファイルを生成
  2. テンプレートを開き、ID_FontListGenerator.jsxを実行
  3. 1で生成された定義ファイルを読み込む
  4. 自分専用のフォントリストが完成

定義ファイルの作成

スクリプトでリストを作成するために、事前に定義ファイル(フォント名を列挙したテキストファイル)を用意する必要がありますが、これ自体をスクリプトで作成することができます*3
動作としては、InDesignで選択されたテキストフレームに使われているフォントを、FontListGeneratorが読み込める書式にしてテキストとして書き出します。
テキストフレームを選択した状態で、ID_makeFontLists.jsxを実行してください。

ちなみに、このときの定義ファイルのファイル名が、各ページのセクションタイトルになります。
かわいい系とかキレイめとかフォントの雰囲気で分類したり、明朝(セリフ)やゴシック(サンセリフ)などフォントの種類で分類してもいいと思います。自分なりに使いやすいフォントリストを作りましょう。

テンプレートファイルを開く

GitHubからダウンロードしたzipファイルに、indtファイルとidmlファイルが1つずつ入っているはずです。どちらかのテンプレートファイルを開いてください(内容は同じです)。

スクリプト本体の実行

テンプレートファイルを開いたら、スクリプト本体ID_FontListGenerator.jsxを実行してください。
どの定義ファイルに従ってリストを作成するか聞かれますので、ファイルを選択してください。

以上で完了です!

さいごに

自分で作っておいてまだちゃんと使いこなせていないので、時間をかけて自分のお気に入りフォントを選別したいところです。

スクリプトについてのご要望や不具合報告等はGitHubのissueにいただけると嬉しいですが、こちらにコメントを残してくださっても大丈夫です。
どうぞよろしくお願いいたします。

*1:それ以下のバージョンでも動きはします。当初はIllustratorで動作するものも考えていたのですが、レイアウトにInDesignの表組機能を使ったりとか、ウェイトの表記にルビ機能を使ったりとか、何かとInDesignのほうが都合が良かったのでした

*2:本記事では、スクリプトをダウンロード、所定の場所にインストールしたという前提です

*3:手作業でも作れますが、コピペのミスなどで動かない定義ファイルになってしまうことがありますので、それ専用のスクリプトを用意しています