第29期クロスメディアエキスパート検定に合格しました。会社的に先例はあれど資格保持者が社内にいないという状況から、自分で情報収集し合格まで漕ぎ着けられたというのは、達成感を感じずにはいられません。DTPエキスパート自体は既に所持していたので、JAGATの資格試験について経験があったことはプラスになったと思います。
結果が届いたので、一応載せておきます。
第1部(択一式) | 第2部(記述式) | |
満点 | 259 | 100 |
平均 | 196.6 | 60.4 |
結果 | 217 | 83 |
ということで、第1部の成績は想定内、第2部は思っていたより高い点でした。
せっかくなので、クロスメディアエキスパート検定に向けて自分が何を準備してどのように臨んだのか、簡単ではありますが残しておこうと思います。
受験までのスケジュール
3月 | 何を血迷ったのか受験を決意→情報収集、書籍の購入 |
4月 | 8月受験に向けて勉強開始→JAGATから公式模擬問題を購入 |
5・6月 | 模擬問題を進める |
7月 | 新しい模擬問題を取り寄せ、二次試験対策セミナーに参加 二次試験対策を進める |
8月 | 本試験 |
受験にあたってかかった費用
すべて会社が出してくれました(感謝)。以下、試験関係でかかった費用です。
受験費用 | 15,330円 |
模擬問題 | 3,061円(1部、送料込) |
サポートガイド | 1,890円 |
二次試験対策セミナー | 8,640円(DTPエキスパート有資格者優待価格) |
合計 | 28,921円 |
結構かかってます…。
自分的費用対効果
受験費用は仕方ないとして、
- サポートガイド
- 模擬問題
- 対策講座
上記3点について、それぞれの費用対効果について(あくまで私見です)。
サポートガイド
費用を軽減したいなら、なくてもいいかもしれません。
ぶっちゃけ、後半はネットで調べた知識のほうが役に立ちました。検定試験のガイドとして1冊は手元にあってもいいかもしれませんが、社内に1冊あればいいよね、というレベルです。これがなければ試験に受からないというわけではないです。
一応フォローしておくと、このくらいの内容は知っておいたほうがいいんだな、という対策にはなります。僕自身はざっと読んで知らない分野の単語を羅列しておき、時間がある時にネットで調べたりしました。
模擬問題
ないとダメです。ないとダメなんですが、後述の対策講座に参加すると2回分の模擬問題がもらえます。対策講座は7月開催なので、7月に2冊手に入れて二次試験対策と一緒に進められる余裕があるのであれば、費用の軽減にはなるでしょう。
ただ、内容がかなり広く浅い(いやそこそこの深さですが)ので、一次試験対策の内容(ざっくりとした試験範囲はJAGATにあります)に不安があるようであれば、事前に入手してやっておきましょう。
DTPエキスパートにも言えることですが、この模擬問題はほとんどそのまま本試験に出ます。ただ問題数が(本試験と比べて)圧倒的に少ない上、模擬問題が仮に100%できても実際の試験には半分も出ないと思ってください。ただ、出るときはほとんど同じ形で出ます。見た目には選択肢の順番が入れ替わるくらいです。
二次試験対策セミナー
クロスメディアエキスパート対策講座:合格するクロスメディア提案書のポイント | JAGAT
これめっちゃ助かりました。第2部試験に一発で受かったのはこれのおかげと言ってもいいです。
講師がクロスメディアエキスパートの採点もされるくらいの「中の人」で、その方から採点基準や過去2回分の試験についての問題文の読み解き方、提案書記述のコツ、採点基準等を直接教わることができます。
発表に使われたスライドのプリントアウト、過去2回分の第1部試験の過去問、過去2回分の第2部試験の問題とサンプル解答(合格ラインには満たない解答だが方向性を示すサンプルとして)などがついてきます。
ほかはさておきこの講座だけでも受けられれば、残り1ヶ月死ぬ気でやればなんとかなるんでは?という錯覚すら覚えるくらいすごいです。
個人的には、スライドを使って人に話す、何かを教える、という部分でもとても勉強になりました。
第2部試験に受からずに何度も受験費用を払うよりは確実に合格できると思いますので、予算に都合が付けば参加をお勧めします。
自分のスタートラインと勉強のスケジューリング
今回、二次試験対策セミナーは受けましたが、基本独学でした。
4月に模擬問題を取り寄せて、まずは腕試しと何も勉強せずに取り組んだところ83%正答という結果でした(ゆっくりやっていたので4月いっぱいかかりましたが…)。模擬問題は問題数が本試験の半分以下とはいえ、これは大きなアドバンテージでした。特にマーケティング関係の用語と技術分野の知らない用語等を、サポートガイドやネットを使って知識のインプットするということに6月くらいまで使いました。
7月に模擬問題が最新版に更新されるのに合わせて、JAGATからDTPエキスパート保持者向けに模擬問題を1部プレゼントしますという案内がきました。それで7月更新の模擬問題はただでもらい、これも改めてやってみたところ85%正答。合格ラインは70%だったので、間違えた部分の復習だけして、もう第1部試験対策は直前までやりませんでした。
続いて二次試験対策セミナーを受け、残りの週末は(といっても家の予定や仕事もあり週末全部を使えたわけではないですが)第2部試験対策に充てました。
特に提案書としての決まり文句の暗記、印刷物やシステム開発、広告媒体費等の価格調査、マーケティング手法の勉強などです。お陰で業務とは全然関係ない部分を勉強する羽目になり、かなり苦労しました。
試験を受けた感想
第1部試験は直前に間違えた箇所を復習したくらいで80%取れればいいと考えてましたが、実際の試験はやはり時間がない!全体の問題数を把握し、50問の段階で何時何分、100問の時点で何時何分、みたいに区切りをつけて取り組みました。第1部試験は答えれば受かる!と自己暗示してたので、最後はかなり駆け足でマークシートを塗りました。
第2部試験はジャンルによってかなり難度が上下します。自分の経験したり想像しやすい分野が出ますように…!と祈っていました。
出た問題は「地方に本拠地を置くゲストハウスウェディング事業への提案」。
結婚式なら経験あるし、自分でもいろいろ調べた!これはいけるかもしれない!!!と思いましたねw
実際、試験結果は
様式 | 内容 | 論理 | 採用 |
A | S | A | B |
ということで、内容点にはSをもらうことができました。
以上がクロスメディアエキスパート試験のあらましです。
もうA4の答案用紙3枚に手書きで提案書なんて書きたくないですwww
これから受験される方の参考になれば嬉しいです〜。
実際の問題と解答例
実際の問題と解答例がJAGATに掲載されていたのでリンクしておきます。
問題
【第24期与件:ブライダル】クロスメディアエキスパート 記述試験 | JAGAT
解答例
「英国風ゲストハウスで素敵な1日を過ごそう」キャンペーン | JAGAT
ふーん、なんか見覚えのある解答だな……