土曜日になりますが、DTPの勉強会に参加してきました。
メインセッションは「印刷できるPDFの作りかた・実践編」ということで、印刷会社で制作・製版業務を生業とする僕としてはとても実務に近い内容でした。メインセッションは下記の3本立て。
- Part.1「InDesign/IllustratorからのPDF書き出し 2017」(尾花さん)
- Part.2「Acrobatのプリフライトはじめの一歩」(あさうすさん)
- Part.3「出力工程でやってる『PDFの編集』」(モリオさん)
メインセッションで印象に残った部分を列記していきます。
- trimBox(仕上がり)、bleedBox(ドブ)を表示させて、デジタルなトンボ(SCREENの松久さんの造語)を意識する
- プリセットから書き出すことで、前回のカスタム設定を引き継がずにPDFを書き出すことができる
- Illustratorでは「複製を保存」を使うべし
- Acrobatプリフライトは、エラーが出ても問題ない場合がある=エラーが出るメカニズムまで理解すべし
- プリフライトの3種類
- プリフライト項目の詳細は公式のガイドにも載っていない
- カスタムプロファイルはいじっていじり倒して、習うより慣れろで身につける (あさうすさんのプリフライトセッションは要復習のためここまで)
- 印刷できるPDFが目指すもの=Acrobatの表示と、RIP処理の結果(≒出力結果)がイコールになるようにする
- 校正用と出力用PDF、分けて運用するリスクが把握できてる?
- Acrobatに考えさせない(ドキュメントを再構築させない)
個人的にはやはりモリオさんのセッションが胸に刺さりました。出力をやる側からすると当たり前に思うようなことでも、そうでない場合はなかなか想像しにくいのかな、と。
例えば校正用PDFも出力用PDFも同じプリセットから書いたPDFでしょ? それって同じだよね? って言われても、それは100%同じである保証はないんです。
こういう、現場の作業者の当たり前の意識と、現場の外から見たときの感覚の摺り合わせというのか、意識の啓蒙というのか、地道に情報発信していかなければいけないんだなと改めて感じました。
続いてショートセッションの感想。
ショートセッションの中では、のえるさんのバイナリエディタ、良かったですね〜。もともと欲しいとは思っていましたが、あると便利だなと再認識しました
以上、ちょっと雑ながら感想文でした。
スピーカーの皆さま、どうもありがとうございました。